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鉄フライパンを使う時の「空焼き」「油ならし」「油返し」とは?やり方や理由を解説

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鉄フライパンを使うには「空焼き」と「油ならし」をしてから、「油返し」を毎度行うことが重要です。それらについての作業のやり方、理由などを踏まえて解説します。


鉄フライパンを使う時に一番最初にやるべき空焼き

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こんにちは!もしかして鉄フライパンを手に入れたばかりですか?それなら、まず最初にやるべきことは”空焼き”なんです!えっ、何それ?と思うかもしれませんが、これをやるとフライパンが長持ちして、使いやすくなります!ここでは、初心者でも簡単にできる空焼きの手順をで分かりやすく説明します。


空焼きって何?どうして必要なの?

空焼きっていうのは、何も入れないでフライパンを火にかける作業のこと。新品の鉄フライパンって、表面に工場で塗られた”防錆剤”がついてるんですよ。これをそのまま使うと、食材に影響が出ちゃうこともあります。だから、一番最初にその防錆剤を焼き飛ばして、フライパンをリセットする必要があるんです。

さらに、この空焼きをすることで鉄フライパンがあなたの”相棒”として最高の状態に仕上がるんです。ちゃんと手入れすると、何十年も使える頼もしいアイテムになりますよ!


空焼きの手順をざっくり解説!

それじゃ、具体的な手順をお伝えしますね。とっても簡単なので、ぜひやってみてください。

1. 換気をしっかりしよう

空焼きをすると煙が出ることがあるので、換気扇を回して窓を開けましょう。これ、大事!

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2. フライパンをそのまま火にかける

フライパンをガスコンロに置いて、中火にします。何も入れない状態で、そのまま熱してください。

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3. 色が変わるまでじっくり加熱

しばらくすると、フライパンの表面がブルーグレイ色変わってきます。これが防錆剤が焼き飛ばされてるサインです。フライパン全体が均一に色づくように、持ち手を動かして火を当ててください。

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4. 冷ます

全体がしっかり焼けたら、火を止めて自然に冷まします。このとき、熱いので絶対に素手で触らないでくださいね!

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5. 洗う

冷めたら、スポンジで軽く洗い流します。ここでは洗剤を使ってもOKです。これで防錆剤を完全に落とせます。

空焼きの後は油ならしへ!

空焼きが終わったら、次は”油ならし”という作業に進みます。油を少し入れてなじませることで、鉄フライパンが焦げ付きにくくなるんです。この工程を経ることで、フライパンがあなたのキッチンで大活躍する準備が整います。油ならしについては、次の章でチェックしてくださいね!

注意点

  • 火加減は中火がおすすめ。強火にすると煙が多く出ることがあるので注意しましょう。
  • 作業中は換気を忘れずに!

「油ならし」と「油返し」の基本とは?

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鉄フライパンを使う時の鉄則。それが「油ならし」と「油返し」です。この章では、この重要な技法について初心者でも分かりやすく、段階的に説明します。「油ならし」と「油返し」の基本を学び、日常の調理をより効率的で楽しいものにしましょう。


「油ならし」と「油返し」の違い

調理器具の手入れ方法として混同されやすいのが「油ならし」と「油返し」です。それぞれの目的や使用場面には明確な違いがあります。以下に整理して解説します。

油ならしとは?

油ならしは、新品の鉄鍋、中華鍋、鉄フライパンなどを初めて使用する際に行う工程です。この作業は、鍋の表面を油でコーティングし、錆びを防ぐことを目的としています。また、油がなじむことで、後の調理がスムーズになります。油ならしは一度行えば、その効果は長期間持続します。

油返しとは?

一方、油返しは調理を始める前に行う工程で、鍋やフライパンの表面を均一に温め、食材がくっつきにくくなるようにするための技法です。毎回の調理で行うことが推奨され、料理の仕上がりや器具のケアに繋がります。

違いのまとめ

項目 油ならし 油返し
目的 錆び防止、器具を育てる 調理時の焦げ付き防止、仕上がり向上
頻度 新品の器具使用時のみ 毎回の調理前
主な使用器具 鉄フライパン、鉄鍋、中華鍋 鉄フライパン、中華鍋、

こうした違いを理解することで、それぞれの技法を正しく活用できるようになります。


油ならしの手順

必要な道具と材料

  • フライパン
  • キッチンペーパー
  • 耐熱容器(余分な油を受けるため)

実際の手順

1.油を注ぐ

空焼き後、フライパンに1/2~1カップ程度の油を注ぎ、全体に行き渡らせます。

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2.中火で2〜3分間加熱

油をフライパンの表面に馴染ませます。

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3.冷ます

フライパンを冷まし、余分な油をオイルポットなどに戻します。

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4.油膜を残す

キッチンペーパーでフライパン全体を完全に拭き取り、薄い油膜がを残った状態にします。

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5.工程を1〜2回繰り返す

結果:フライパンの表面にしっかりとした油膜が形成され、焦げ付きにくくなります。また、使用後の洗浄時には洗剤を避け、お湯とたわしで汚れを落とすことで、油膜を維持できます。


油返しの手順

油返しは、ほぼ油ならしの工程と同じです。2回ぐらいすれば慣れますよ!

必要な道具と材料

  • フライパン
  • キッチンペーパー
  • 耐熱容器(余分な油を受けるため)

実際の手順

1.フライパンを温める

中火で器具を熱し、手をかざしてほんのり熱さを感じる程度に温めます。鍋が十分に乾燥していることを確認してください。

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2.油をなじませる

1/2~1カップ程度程度の油を鍋やフライパンに入れ、器具全体に行き渡るように傾けて動かします。均一に広がることがポイントです。

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3.余分な油を戻す

耐熱容器に余分な油を戻すか、キッチンペーパーで拭き取ります。このとき、表面に薄く油が残る程度に調整します。

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4.調理を開始する

油返しを終えた鍋やフライパンに食材を入れ、調理を始めます。このステップで、食材がくっつかずスムーズに料理が進みます。

注意点

  • 高温で行いすぎると煙が出ることがあります。中火程度を目安にしましょう。
  • 使用後の油を再利用する場合は、清潔な容器に保存してください。

よくある質問

  • Q. 油が多すぎるとどうなる? A. 多すぎる油は煙の原因になります。適量を心がけましょう。
  • Q. 古い鍋でも効果がありますか? A. はい。適切な油返しを行えば、古い鍋でも調理性能が向上します。

油返しを行うメリット

調理器具の性能向上

油返しを行うことで、鍋やフライパンの表面が均一に油でコーティングされ、食材がくっつきにくくなります。この効果は、特に焼き物や炒め物などで顕著に現れます。

調理効率の向上

油返しをすることで、調理器具が適切な温度に達しやすくなり、火加減の調整が簡単になります。これにより、調理時間を短縮しつつ、均一な仕上がりが得られます。

器具の寿命を延ばす

鉄製の鍋やフライパンは、適切に手入れをしないと錆びやすくなりますが、油返しを行うことで防錆効果が得られ、器具が長持ちします。さらに、使い込むほどに鍋に油がなじみ、調理性能が向上します。

料理の風味向上

油返しを行うと、食材の焦げ付きやムラが防がれ、素材そのものの風味が活かされます。これにより、料理全体の味がワンランクアップします。


鉄フライパンの油ならしに使う油はどんなものがいい?

鉄フライパンの油ならしに使う油を選ぶ際には、フライパンの表面にしっかりと油膜を形成し、焦げ付きやサビを防ぐ効果のあるものを選ぶことが重要です!以下に適した油とその理由を解説します。

1. 乾性油や半乾性油が最適

油ならしには、亜麻仁油やグレープシードオイル、菜種油、米油などの乾性油や半乾性油が推奨されています。これらは酸化して乾燥しやすいため、フライパンの表面に硬い油膜を形成しやすいのが特徴です。特に亜麻仁油は乾きが早く、油膜形成能力が高いことで知られています。

2. 不向きな油とは?

オリーブオイルやラードなどの不乾性油は、乾燥しにくいため油ならしには向きません。これらは調理には適していますが、油膜をしっかりと作る用途には不向きです。また、バターなどは焦げやすいので避けましょう。

3. 鉄の匂いが気になる場合はくず野菜を使う

油ならしをしてみても鉄の匂いが気になる場合があります。その場合は、少量の油とともにくず野菜(ネギの青い部分やキャベツの芯など)を炒めると、野菜の水分が鉄臭さを軽減してくれる効果も期待できます。

4. 注意点とコツ

油ならしで使った油は再利用できますが、風味や品質が気になる場合は新しい油を使っても問題ありません。必ず中火~弱火でゆっくりと加熱し、フライパンが冷めてから余分な油を捨ててください。最後にキッチンペーパーで全体を拭き取り、薄い油膜を残すようにしましょう。


見出しの解説

「空焼き、油ならし、油返し」は、料理をより美味しく、器具を長持ちさせるための基本的な技法です。この基本をぜひ日常の調理に活用してください。小さな工夫が、料理の楽しさとクオリティを大きく向上させます。

家族や友人と共有することで、調理の楽しみがさらに広がるでしょう。今日から油返しを習慣にし、より豊かな料理ライフを楽しんでください!

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